映画「懺 悔」をYouTubeで見ました

 

 

zange.jpg映画「懺悔」は、1984年、旧ソビエト政権下のグルジアで製作された映画です。スターリン政権を正面から批判した作品として、全世界の注目を集め、後のソビエト連邦解体へとつながるペレストロイカを象徴する作品となりました。日本では20年間上映されることはなく幻の映画とされていました。

共産主義社会を目指す労働者・農民の国家として誕生したソビエト連邦でしたが、70年を経てスターリン主義・官僚支配の全体主義国家と変貌し、ペレストロイカという訳の分からない政策の下に連邦はあっけなく崩壊してしまいました。ソビエト連邦が出来た年に生まれた子供たちでさえ70歳になる国家で、マルクス主義を学んだ人民・労働者・農民は、「自由」「平等」「民主化」の要求のために「社会主義」を放棄して「資本主義」への革命を遂行しました。

 マルクス・レーニン主義が描いた理想郷は間違いだったんでしょうか?私は現在の米帝の一人勝ちの身勝手な振る舞いや資本主義国家ロシア・中国を見ていると決して間違いだったとは思えないのです。方法に問題があったのか、それとも過渡的な状況に敗北してしまったのか、どちらにしても人民は解放されなかったのです。

 この映画では「宗教」問題を中心に共産党一党独裁の弊害としてのスターリン主義・官僚主義をなすすべを持たない市民の立場で痛烈に批判しています。シュールで幻想的な表現を交えた映像で2時間半の映画を一気に見ることができました。この映画を見てつくづく「ペレストロイカ」てなんだったのかと考えさせられました。皆様も是非鑑賞することをお薦めしたい作品です。

 これを機会に「ペレストロイカ」を整理したいと思っているこの頃です。

 

Original_02570_1.jpg

 この作品はYouTubeでご覧になれます。

 

  映画懺悔予告編         2分

映画「懺悔」本編日本語字幕版  2時間半 

 

 (涙を拭くハンカチかタオルを用意することをお薦めします。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

inserted by FC2 system