「戦争論試論」と「世界の新しい対立軸」

 

1.戦争論試論

 

石川五右衛門の「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」の台詞ではないが、「世に戦争の種は尽きまじ」である。非常に悲しいことであり、憤怒の極みであるが、戦争の種は尽きることがない。なぜなら、戦争を望み、それを誘導している人たちがいるからだ。その人たちは戦争で大儲けして、「戦争は儲かるビジネス」と考えている。庶民の命など家畜同然だと考え、自分たちにとって役に立てば生かし、役に立たなければ殺すだけの存在なのだ。そしてその人たちが世界中で、権力と財力を独占している。

 

戦争の火種を世界中にまき散らしているのは誰か?帝国主義、植民地支配の時代は欧米列強と言われた国々であった。現代では世界最大の軍事テロ国家アメリカである。もはやアメリカは戦争なしでは、経済も社会も回らない国家になってしまった。アメリカは不思議なことに戦争を導く事件が定期的に発生し、その度に「リメンバーxx」と宣伝され、国民の戦意が高揚する。米西戦争の「メイン号事件」、キューバ危機時の「ノースウッド作戦」(CIAが画策したがケネディ大統領はこれを却下したため実行されなかった。のちにケネディは暗殺される)、ベトナム戦争時の「トンキン湾事件」、これらは自国の艦船を爆破し、敵の仕業に見せかけるアメリカの自作自演であったことが証明されている。「パールハーバー」は日本をそこに誘導されてしまった。(一方、満州事変の発端となった「柳条湖事件」は関東軍の自作自演であった。)権力は戦争をしたいときは自国民を殺してまで、自作自演をもやるものなのだ。そしてこれも自作自演が疑われる「9.11」である。

 

アメリカを支配している人たちは、アングロサクソンとユダヤであろう。アングロサクソンのルーツは海賊である。いわば「強盗殺人集団」である。キリスト教の名のもと、強者が弱者を殺し、略奪し、支配するのは当然と考えている。植民地支配の時代から今まで、彼らはアジア、中東、アフリカ、南北アメリカ、オーストラリアにおいて、どれだけの原住民、有色人種を虐殺してきたか?どれだけ奴隷として非人道的扱いをしてきたか?どれだけの土地と資源と富を略奪してきたか?歴史を紐解けば明らかである。そこには人種差別意識が根底に流れている。血塗られた「残虐非道」の歴史である。

一方のユダヤはナチスドイツによる悲惨な歴史はあったが、シェイクスピアの「ベニスの商人」にあるように、昔から商売に長けて、世界の金融を牛耳っていることは間違えない。また強烈な「選民思想」を持っている。ことあるごとに「ユダヤの陰謀」が囁かれることも事実である。イスラエルのパレスチナにおける所業を見てもその残忍性をうかがい知ることができる。彼らのDNAは簡単に消えるものではない。

 

新自由主義的資本主義、民族や宗教や伝統や文化の多様性を認めない市場原理主義、それによって生じる格差や差別、これらはみな戦争と結びついている。貧困に陥るのは庶民であり、戦争で犠牲になるのは庶民である。権力と財力を独占している人たちは、高みの見物で、自分たちは決して傷つかない。これは現代の新自由主義的資本主義、グローバル金融資本主義が行き着いた「残虐性」の表れであり、社会的には完全に行き詰っている。もはや「戦争という儲かるビジネス」にすがるしか生延びる術がない。

 

 現在の戦争の火種になっているのは、イスラム世界である。この地域は宗教と民族と部族と石油利権が複雑に絡み合い、歴史的に欧米列強がいいように扱ってきた地域である。イスラム原理主義のテロリズムを生み出したのは欧米列強である。資源の略奪と、欧米の価値観をイスラム世界に押し付けていることから生じる。元来イスラム教は平和的な宗教であり、利子の概念がない金融資本主義とは相いれない面がある。その点をユダヤ・キリスト教世界は憎悪している。日本人には理解しがたい様相を呈している。日本は欧米のユダヤ・キリスト教世界やイスラム世界と違い、農耕民族、多神教の世界である。彼らとは全く違う文化を持つ、世界でも特異な国家である。だからこそ日本は「まあまあ」と間に入って、仲介できる可能性を持っている。それなのにアベシンゾーごとき幼稚で卑小なチンピラ政治屋がアメリカのポチ(飼い犬)になることに腐心している。日本はイスラム世界を敵に回すべきではないのだ。現代のテロの標的になることは、日本国壊滅をも意味する。新幹線テロ、首都圏の満員電車テロ、原発テロなどを想像してほしい。

 

 イスラム世界での戦争はまさに泥沼である。欧米列強の空爆が報じられているが、空爆の本質は報じられない。空爆は爆撃機が撃墜されない限り、自国の兵士が死ぬことはない。一方爆弾を落とされる側の真実は全く報道されない。イスラム国の勢力が強いであろうと目される地域であろうが、落とされるのは庶民が生活する普通の町であり、村である。町や村が破壊しつくされ、多くの庶民が虐殺される。パリのテロが悲惨だといわれる。捕虜を焼き殺したり、首を切って虐殺することが残虐だと批判される。それは確かであろう。しかし空爆は残虐ではないのか?広島、長崎の原爆、東京大空襲、各都市の空襲(空爆)を経験している日本人にはわかるはずだ。いかに「大日本帝国の戦争指導者」が「悪の枢軸」であろうと、焼き殺されるのは何万何十万人という単位の一般庶民だ。残虐極まりない「無差別大量虐殺」である。空爆(空襲)で親や子や家族を殺された人が絶望の淵に落とされ、復讐心からテロに走ってしまうことは容易に想像がつく。戦争は恨みしか残さない。つまりテロを拡散しているのだ。

 

大国の失政が戦争を招いているのではない。「戦争を望む人たち」が存在し、権力と財力を独占し、世界を戦争に誘導しているから、戦争がなくならないのだ。このような人たちがいる限り、「戦争は儲かるビジネス」であることがなくならない限り、戦争はなくならない。このような事態に対して、ほとんど絶望的になる。しかし人間の「知性」「理性」「叡智」「倫理観」をもって立ち向かっていかなければならない。

 

2.世界の新しい対立軸

 

 冷戦時代の「資本主義」対「共産主義」、「右翼」対「左翼」、「保守」対「革新」、などという対立軸はもはや古いのではないか。世界の対立軸は次のように変化しているのではないか。

 

反グローバリズム

ローカリズム

VS

グローバリズム

共生社会

VS

弱肉強食社会

地域、国、民族ごとの伝統文化、

風俗習慣、歴史、宗教を重んじた

政治経済社会システム、共存共栄世界

  

VS

新自由主義

市場原理主義(世界単一市場)

グローバル金融資本主義

軍需産業、軍産複合体の解体と

平和的産業の確立

VS

戦争経済

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これを日本の状況を踏まえて書き換えると次のようになるのではないか。

こうしてみると、日本はアメリカの植民地であることが分かる。アベ政権の政策を見ると、その本質は、「右翼」ではなく、ご主人様アメリカの卑屈な奴隷であり、「売国政権」である。

日本は、今後もアメリカの奴隷国家であり続けるのか?それとも自主独立の道を歩むのか?

 

対米自立

自主独立

日本アイデンティティの確立

 

VS

 

対米隷属、対米従属

対米ポチ(飼い犬)路線

対米ケツ舐め路線

TPP

VS

TPP参加による日本社会の破壊

グローバル資本へ日本の富を貢ぐ

食料自給率上昇

VS

TPP参加による日本農業の破壊

アメリカの農業に利する

反原発、自然エネルギー推進

VS

原発推進

立憲主義、法治主義

VS

アベ政権の暴走を許容

反安保法制

 

VS

安保法制により、自衛隊がアメリカ軍の下請け軍隊、傭兵となり、

国民の生命をもアメリカに貢ぐ

格差是正社会(共生社会)

VS

超格差社会(弱肉強食社会)

正規雇用の拡大

VS

非正規雇用の拡大

普天間の辺野古移設反対

VS

普天間の辺野古移設推進

新基地を作ってアメリカに貢ぐ

 

 

 

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