某「九条の会」文集に投稿した文章です。字数が3200字以内という制限があるので、個々の問題については細かく論じられません。希望者には資料を渡すことにしました。

 

 

 


「権力の嘘、そして騙され続ける日本人」 

 


「権力は腐敗する。絶対的権力は絶対的に腐敗する。」

イギリスの思想家ジョン・アクトン卿(一八四三〜一九〇二年)の言葉である。





 

権力は放っておけば必ず腐敗するし、私たち一般庶民にとって必ず悪い方向に暴走する。強者(権力)は弱者(一般庶民)を守ろうとはしない。弱いと知ればいじめはますますエスカレートする。強者は弱者からなけなしの富を奪い取る。自分たちの都合のいいようこき使うし、生命さえ簡単に奪い去る。権力が暴走すれば、我々一般庶民は、生活や健康を脅かされ、生命をも奪われる事態に陥る。公害、放射能、増税、失業、格差拡大、貧困、恐慌、戦争などである。強者による弱者に対する搾取、略奪、迫害、虐殺は、残念ながら「人間の性(さが)」であり、「人間の歴史」であった。

権力の暴走を防ぐためには強い抑止力が必要である。第一に「憲法」がある。「憲法」は政権に対してこの範囲内で権力を行使しなさいという縛りなのだ。ところが、憲法を厳密に守っている政権など無い。第二に国民の世論や民意、政治的社会的運動である。そして第三にマスメディア、ジャーナリズムである。特に大手マスメディアは全国民に情報を流すことができるため影響力は甚大である。真実を報道し、権力の不正や誤りを指摘し、世論や民意をリードする事が出来るのはマスメディアである。強い力を持てない私たち一般庶民は世論や民意を通して権力に歯止めをかけるしか方法が無いのである。

ところが、日本の現在のマスメディアは全くこの役割を果たしていない。今や大手マスメディアは政権、官僚、財界の味方であって、庶民の味方ではない。もはや大手マスメディアは権力に一角に組み込まれてしまっている。原発事故報道で明らかになったように「金と権力」でがんじがらめになっているのだ。フリージャーナリストや外国メディア、インターネットメディアの方がはるかに信頼できる情報を流していると思う。

ナチスドイツの宣伝大臣ゲッペルスは「嘘も百回言えば本当になる。」と言った。権力者は情報操作の権力も握っている。新聞、テレビを通して「嘘の情報」を百回流せば、一般庶民は信じてしまう。それが世論や民意になってしまうのだ。新聞やテレビの報道の中には嘘が多い。嘘でなくても、真実を伝えないこともある。どうでもいいことを繰り返し伝えることもある。伝えるべきことを伝えないこともある。

以下は権力の嘘、情報操作の一端(項目のみですが)である。

 

一、原発事故。これほど日本の権力構造とマスメディアの悪辣な実態が浮かび上がったことはない。スピーディーの情報を隠蔽し、住民に無用な被曝をさせた。こうした「嘘」「隠蔽」はもはや犯罪である。

参照:小出裕章&広瀬隆講演会(http://www.youtube.com/watch?v=On6RIEY5Nfw


二、アベノミックス、三本の矢。そもそもこんなインチキな言葉が出て来ること自体、安倍を持ち上げようとする現れである。金融緩和、財政出動、成長戦略。いつの時代の話をしているのだ。経済成長はし尽くし、経済がグローバル化している現在、通用しないばかりか、国民生活を破壊する恐れがある。参照:浜矩子インタビュー:アベノミクスは浦島太郎の経済学だ(https://www.youtube.com/watch?v=2CInH3eo10k


三、TPPは、困窮しているアメリカによる、経済的な日本収奪計略である。


四、消費税増税。財務省は日本の財政危機を煽り、大震災を口実に増税をごり押しした。まさに人の不幸に付け込んだ「火事場泥棒的行為」である。財務官僚の弁「難しいことを言ったってどうせ国民にはわからない。ここは財政危機ということにして消費増税を通しましょう。」これほど国民を馬鹿にした話はない。


五、2005年小泉郵政選挙。この時、自民党の戦術は「IQの低い層をターゲットとして、徹底して情報操作を行う。」であった。「抵抗勢力」「刺客」などマスメディアは連日面白おかしく伝えた。小泉竹中に批判的な学者や評論家は見事にテレビから消えた。民主党議員石井紘基暗殺事件、植草一秀痴漢冤罪事件など不可解な事件もあった。戦術は見事にはまり、自民党は大勝した。ターゲットにされた層、非正規雇用、低所得者層の人たちは小泉構造改革で一番被害を受けた人たちである。自分で自分の首を絞める結果になった。要するに騙し、騙されたのだ。全く許せない話だ。


六、領土問題の本質は、欧米列強による植民地支配の名残である。植民地には必ず紛争の火種を残す。尖閣、竹島、北方領土。日本は近隣諸国と問題を抱えている。アメリカは人ごとのような顔をしているが、皆アメリカが仕組んだ火種である。


七、沖縄米軍基地問題。オスプレイ、海兵隊には「抑止力」はない。


八、2001年、9・11同時多発テロ。この事件はアメリカの自作自演の可能性が高い。アメリカには前科がたくさんあるのだ。1960年キューバ、「ノースウッド作戦」を計画。当時のケネディ大統領はこれを却下、その後ケネディは暗殺された。また1964年ベトナムの「トンキン湾事件」がある。日本では満州事変のきっかけとなった「柳条湖事件」は関東軍による自作自演であった。権力はこういうことを平気でやるのだ。

参照:911の嘘をくずせ(https://www.youtube.com/watch?v=oCw51psnjrk

 

原発事故の後、政界、官僚、財界、学界、マスメディアと悪徳ペンタゴン(五角形)の実態が明らかになったが、実はこの上にアメリカが君臨している。アメリカを頂点とする強固な悪徳五角錐である。日本は戦後六八年経った今でもアメリカの植民地である。

戦前は五角錐の頂点に天皇制、軍部が君臨していた。この時日本人は大本営発表の「嘘」に騙され続け、三百数十万人の日本人が悲惨な死に追いやられた。戦後はアメリカ軍の占領のもと、民主主義の世の中になり、一見良くなったように見えた。しかし、天皇制や軍部がアメリカに変わっただけで、日本の権力構造、大本営発表的なマスメディアの実態は戦前と変わらないのである。何度も同じように騙されていれば、あからさまな嘘をつく詐欺師を責められない。もはや騙される方が悪い、ということになってしまう。今の日本人は「騙されたあなたにも責任がある」(小出裕章の著書)、「騙されることの責任」(佐高信、魚住昭の対談集)という状態にあるということを自覚しなければならない。自分と愛する者たちの生命を守るために権力の嘘に騙されてはいけない。

 


紙面の都合上、個々の問題について、ここで細かく論じることはできません。個々の問題ついては、作成した文書、参考文献リスト、映像を含む資料、検証番組、インタビュー番組、講演会のアクセス先などがあります。新聞、テレビでは出てきませんが、全て公開されている情報です。希望する方には(例えば原発問題についてと言っていただければ)データをお渡しいたしますのでお問い合わせください。

 

 

 




inserted by FC2 system