マインドコントロール、1億総洗脳化

(時代を読み解くキーワード 2) 




 マインドコントロールと言えば、オウム真理教、創価学会、統一教会などカルト教団による信者に対して行われる洗脳を思い出される。人を思い通りに操る手段である。近いところでは、女性お笑い芸人が占い師にマインドコントロールされて、引き籠り状態になり、財産もすべて取られたのではないかという報道があった。

ここで取り上げるマインドコントロールとは、政府や官僚や財界がマスコミを通じて行う国民1億総洗脳化のことである。もはやマスコミは完全に政府、官僚の広報機関「大本営発表」に成り下がっている。

 3.11以降この国の真の姿が露呈しつつある。

戦前、戦中は「大本営発表」に騙され続け、現在は原発問題で騙され続けている。

伊藤整治著「超マインドコントロール」「原発と陰謀」という著作がある。自衛隊出身の伊藤氏であるので、かなり保守的であると思って読んだが、実にまっとうな意見の持ち主であると感心した。

(同じ自衛隊出身の阿呆面、田母神俊雄とは雲泥の差であると思った。

田母神は中学生の作文程度の文章「日本は侵略国家であったか」でアパホテルグループ(注)主催の懸賞論文の賞をとった。また田母神は名古屋高裁の「イラクでの自衛隊の活動は違憲」とする見解に対して、「そんなの関係ねえ!」と言った人間である。)

 

「超マインドコントロール」から印象的なものをいくつか抜粋する。


 @日本人はいつまで騙され続けるのか

A福島原発事故は地球規模の重大犯罪。東電は今なお情報を隠蔽している。

厚顔無恥なこの企業に東京地検特捜部がガサ入れひとつ入れていない。

(普通、プラント事故や、工事現場の事故があった場合、真っ先に警察のガサ入れがあり、

証拠書類をダンボールに詰めて運び出す。東電が小出しに出す情報は全部警察が抑えていなければならないはずだ。

犯罪者が全ての証拠を握って、のうのうと生き延びている。)

B原発立地自治体は、原発マネー漬けにされ、麻薬中毒患者と同じ。

C浜岡原発停止要請はアメリカの命令である。横須賀の米軍基地が使えなくなることを恐れた。

D政府、東電は嘘をつき続けた挙句の果てに「実はメルトダウンしていた」で片付けてしまう。

まさに「マインドコントロール」に悲劇。

E基本的に国は国民を守らない。大手メディアは政府、東電、経産省の味方であって国民の味方ではない。

どの国の政治家も国民のためには働く事はしない。

F国際政治学者ハワードジン「民衆のアメリカ史」より

 「自由の国アメリカは誤解、本当は差別と貧困、略奪と戦争が好きな国」

Gアメリカの抱きつき心中政策に乗ってはいけない。

 近々、アメリカと中国は経済破綻、社会破綻でどちらも自滅する。

 

参考文献:伊藤整治「超マインドコントロール」「原発と陰謀」

     上杉隆「国家の恥―1億総洗脳化の真実」

     上杉隆「新聞、テレビはなぜ平気で嘘をつくのか」

     堤未果「政府は必ず嘘をつく」

     江田憲司「財務省のマインドコントロール」

小出裕章「騙されたあなたにも責任がある」

 

(注)アパホテルグループとはその昔、不細工な婆さんが大きな帽子をかぶって出てきて

「私が社長です」と言っているあのテレビコマーシャルをやっていた会社である。

この会社はとんでもない会社で、オーナー(あの婆さんの亭主)が安倍晋三の後援会副会長であり、ガチガチの右翼である。またホテルやマンション建設において耐震偽造疑惑が発覚し、女社長がトレードマークの帽子を脱ぎ、

化粧が落ちて目から黒い涙を流して謝罪している姿をテレビで見たと思う。

しかし、耐震偽造疑惑は今だに晴れていない。北陸に拠点を置くこの会社の勢いは耐震偽装問題で、落ちると思いきや、

関東にも進出し、アパホテルは増殖を続けている。何か裏があるとしか思えない。

私はサラリーマン時代、よく北陸へ出張したが、絶対にアパホテルには泊まらなかった。




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