ショック・ドクトリン

(時代を読み解くキーワード 1)





 

 カナダ人女性ジャーナリスト、ナオミ・クラインの著書「ショック・ドクトリン」による。副題は「惨事便乗型資本主義の正体を暴く」である。直訳すると「衝撃学説」ということか。上巻、下巻が有り、かなりのボリュームがあるため、全部読みきれていない。読み進められたら追加します。

 人々が衝撃的な事件、事故、災害、惨事にあって茫然自失となっている時に、今までできなかった過激な政策を一挙に推し進めてしまうことを意味する。その過激な政策とは、ネオコン(neo conservative)の新自由主義的政策、市場原理主義的政策を指す。

思えば200年前に起きた産業革命以来、資本主義が発達していく過程で、アングロサクソンの権力者たちと世界の金融を牛耳っているユダヤ資本は、これを実行しながら近現代史を作ってきたような気がする。



 陰謀や謀略によって衝撃的な事件や事故をあえて起こし、あるいは意図的に誘発し、人々から富を収奪、搾取していく。言ってみれば権力者による公然たる「火事場泥棒」である。

もちろん自然災害は意図的に作ることはできないが、一度それが起これば、「鵜の目鷹の目」の輩が徘徊している図が見て取れる。第一次、第二次世界大戦を始め各地の戦争しかり、世界恐慌や経済危機、9.113.11もこのような図式の中にある。9.11はアメリカの自作自演の可能性が高い。

著書では日本のことは言及していないが、3.11後の消費増税も復興予算を人質にとった財務省の陰謀であるように思える。



参考映像

ショックドクトリン」 火事場泥棒の資本主義 Democracy Now !



 

参考文献:ナオミ・クライン「ショック・ドクトリン」上下




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