あけましておめでとうございます。

   今年も「創造」を盛り上げていきましょう。

   今年もよろしくお願いいたします。


 2015年は、個人的には3人の人が亡くなり、3人の新しい生命が誕生した年でありました。人の入れ替わり、生命の新陳代謝を感じた年でありました。


 日本や世界に目を向けると、実に嫌なことばかりが目立ちます。権力に乗っ取られたマスメディアの報道など見るのも嫌になってしまいます。以下思いついたことです。


1.戦争論 序章


 石川五右衛門の「浜の真砂は尽きるとも、世に盗人の種は尽きまじ」ではないが、「世に戦争の種は尽きまじ」である。

非常に悲しいことであり、憤怒の極みであるが、戦争の種は尽きることがない。戦争を望み、それを誘導している人たちがいるからだ。その人たちは戦争で大儲けして、「戦争は実に儲かるビジネス」と考えている。庶民の命など虫けら以下だと考え、眼中にない。そしてその人たちが世界中で、権力と財力を独占しているのだ。このような人たちがいる限り、「戦争は儲かるビジネス」であることがなくならない限り、戦争はなくならない。

新自由主義的資本主義、民族や宗教や伝統や文化の多様性を認めない市場原理主義、それによって生じる格差や差別、これらはみな戦争と結びついている。貧困に陥るのは庶民であり、戦争で犠牲になるのは庶民である。権力と財力を独占している人たちは、高みの見物で、自分たちは決して傷つかない。

 このような事態に対して、ほとんど絶望的になる。しかし人間の「知性」「理性」「叡智」「倫理観」「道徳観」「人間の人間に対する愛」をもって立ち向かっていかなければならない。権力や財力に比べたら実に非力であるが、それでも諦めるわけにはいかない。


 現在の戦争の火種になっているのは、イスラム世界である。アメリカの自作自演が疑われている「9.11

から始まるアメリカの失敗に起因する。この地域は宗教と民族と石油利権が複雑に絡み合い、歴史的に欧米列強がいいように扱ってきた地域である。日本人には理解しがたい地域なのであろう。日本は彼らと違い、多神教の文化である。だからこそ日本は「まあまあ」と間に入って、仲介できる可能性がある。それなのにアベシンゾーごとき卑小な独裁者がアメリカのポチ(飼い犬)になることを強化している。イスラム世界を敵に回すべきではないのだ。現代のテロの標的になることは、日本国壊滅をも意味する。新幹線テロ、首都圏の満員電車テロ、原発テロなどを想像してほしい。

 この戦争はまさに泥沼である。欧米列強の空爆が報じられているが、空爆の本質は報じられない。空爆は爆撃機が撃墜されない限り、自国の兵士が死ぬことはない。一方爆弾を落とされる側の真実は報道されない。落とされるのは庶民が生活する普通の町であり、村である。ただイスラム国の勢力が強いであろうと目される普通の町であり、村である。町や村が破壊しつくされ、多くの庶民が虐殺される。パリのテロが悲惨だといわれる。捕虜を焼き殺したり、首を切って虐殺することが残虐だと批判される。それは確かであろう。しかし空爆は残虐ではないのか?広島、長崎の原爆、東京大空襲、各都市の空襲(空爆)を経験している日本人にはわかるはずだ。何万何十万人という単位の一般庶民が焼き殺されるのだ。残虐極まりない「無差別大量虐殺」である。空爆(空襲)で親や子や家族を殺された人が絶望の淵に落とされ、復讐心からテロに走ってしまうことは容易に想像がつく。

戦争は恨みしか残さない。つまりテロを拡散しているのだ。しかし「戦争を望む人たち」はそんなことは百も承知なのだ。自国の兵士が死ぬことはない空爆を続けることによって大儲けし、決して戦争を終わらせたくはないのだ。


2.新しい対立軸


 右翼、左翼などの対立軸は、もはや意味がなくなっているのではないか。右翼改憲派と目されてきた憲法学者の小林節や漫画家の小林よしのりがアベ政権を批判している。一方九条護憲派は日米安保条約と沖縄の犠牲を前提とする平和主義で、アメリカ隷属から脱しきれないと批判される。

アベ政権は右翼政権と目されるが、その内実は単なるアメリカ隷属強化の傀儡政権である。本当の保守、右翼であったら、アベ政権は厳しく批判されるべきである。本当の右翼も左翼ももはや日本にはいなくなってしまったのではないか。



古い対立軸




左翼

右翼

社会主義、共産主義

資本主義

リベラル

保守

反米

親米

親ソ連、親中国

反ソ連、反中国

「先の戦争の評価、侵略戦争 

「先の戦争の評価、侵略戦争でなく自存自衛の戦争、アジア諸国を欧米列強から                    解放しようとした


新しい対立軸




反グローバリズム

グローバリズム

「地域、国ごとの伝統文化の多様性を重んじたシステム、共存共栄社会

新自由主義

市場原理主義(世界単一市場)

自主独立(日本アイデンティティ)

対米隷属

対米ポチ(飼い犬)

対米ケツ舐め路線

TPP

TPP参加

立憲主義、法治主義

アベ政権の横暴を許容

食料自給率の上昇

TPP参加による日本農業の破壊


 こうしてみると、日本はやはりアメリカの植民地でしかない。

日本アイデンティティを重視して、自主独立の道を目指すのか、

それともアメリカの奴隷であり続けるのか。グローバルスタンダードなるアメリカンスタンダードを受け入れて、日本社会の良い面を破壊してしまうのか。

特にTPPは日本社会を破壊し、アメリカのグローバル資本に日本の富を貢ぐことになるのに、不思議なことに、右から左まで賛成の論調が多い。

ここで上げた右側の勢力が圧倒的に強いのは残念なことである。しかし、SEALDsの若者をはじめ、庶民が声を上げ始めたことが唯一の希望である。



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